【Web内覧会#04】ボックス階段とオープンステアの比較 スペースを最大限活用するための間取りづくりで我が家が選んだ階段

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i-smartで選べる階段には、我が家でも採用した「ボックス階段(階段室タイプ)オープンステアの二種類があります。それぞれ一長一短があり一概に優劣を付けられるものではありません。

i-smart仕様確認ノートより抜粋した選択可能な階段パターン

一条工務店では「オープンステア」と呼れるこの階段、一般的には「スケルトン階段」「オープン階段」と様々な名称で呼ばれています。調べてみると他HMでの採用には約50~100万円ほど掛かるようです。一条工務店i-smartではほぼ標準で選択が可能です。

せっかくの注文住宅、少しでもお洒落に差別化を図れるアイテムとして、「オープンステア」を採用されるケースもかなり多いのではないでしょうか。

これに対して「ボックス階段(階段室タイプ)」はごくごく普通の階段。我が家ではこの「ボックス階段」を選びました。

この2種類の階段、見た目だけではなく総合的に判断して、後から後悔することのないようにしたいものです。

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アイスマートで選べるボックス階段(階段室)とオープンステアの比較

価格差はわずか2万円

みつたろう様より提供いただいた資金計画書のオプション部分

  • 「ボックス階段」…標準仕様
  • 「オープンステア」…オプション価格:20,000円

一条工務店のオープンステアは破格の価格設定です。

2万円という設定は、階段本体の価格ではなく、それまで標準設備だったオープンステアに「ステアカバー」の価格だけを上乗せしたのではないかと思います。

ステアカバーについては一条ブロガーのはっちさんが詳しく紹介された記事がありますので参考になさってください。

参考 オープンステアの泣き所に安全対策、一条工務店のステアカバー無償提供

見た目より気を付けたい「傾斜」と「滑落距離の長さ」

外観の違いに隠れて見落としがちなのですが、もっとも気を付けたいのは何と言っても階段の傾斜と滑り落ちた際の距離になります。

傾斜の違い

ボックス階段は4マス(2畳)、オープンステアは3マス(1.5畳)での設置になります。すなわちオープンステアは1マス分短い(約910ミリ)長さで2階まで昇るため、当たり前ですが傾斜がきつくなります。

実際に計算してみると

  • 標準の折り返しタイプのボックス階段の勾配…約37度
  • 3マスのオープンステア…約45度

も差があります。

また踏板の奥行きにも違いがあり

  • 標準の折り返しタイプのボックス階段…24センチ
  • 3マスのオープンステア…20.5センチ

とかなり違っています。

建築中のお宅を見学した際、子供がオープンステアの傾斜と見下ろした時の高さを怖がっていたことが、オープンステアを回避した理由になりました。

大人であってもこの傾斜が「怖い」と感じる方もいらっしゃることでしょう。階段の角度に加えて身長の高さも加わり、実際にはこの角度より急に感じると思います。

なお注意が必要なのは展示場で見かけるオープンステア。

一条工務店群馬、前橋展示場のi-smartのオープンステアー

住宅展示場のオープンステアーは写真のような長さ3.5マスの幅広タイプ(オプション)が採用されているケースが圧倒的です。

展示場のオープンステアの図面をこちらの記事に掲載しています。3.5マスのオープンステアがどのくらいのスペースを取るのか、気になる方はご覧ください。

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展示場では一度に多くの人が階段を利用することを想定、また階段でのすれ違いが容易に可能ということで、このような仕様になっています。

採用に当たっては必ず標準(3マスの長さ)のオープンステアの昇降を体験されることをお勧めします。

  • 3マスの標準タイプ…14段
  • 3.5マスのオプションタイプ…15段

落下する危険はどちらも同じ

ボックス階段であってもオープンステアーであっても、高低差はありますから、落下の危険性はどちらの階段でも等しく存在します。

階段での落下を考える際に注意すべき点は次の2つ

  • 滑り落ちる長さ…ストレート階段>コの字階段
  • 踏み外す危険性…コの字の階段(踊り場なし)>ストレート階段>コの字の階段(踊り場あり)

ボックス階段のコの字、Lの字タイプでは万が一落下した場合でも、滑落する距離はストレート階段に比べて短くなります。

実際に我が家では入居後に、子供が3段ほど滑り落ちたことがあります。幸いにして折り返し部分で止まってくれたことで、軽い打撲で済んでいます。

一条工務店i-smart標準のコの字型のボックス階段。階段の折り返し部分は三角形の踏板で垂直差もあり踏み外す危険性も高い

またコの字型のボックス階段の場合は、我が家のような標準タイプ(折り返し部分の踏板が三角形)の場合踏み外す危険性はストレート階段より高くなります。体の向きを変えながら、なおかつ上り下りの動作を行うためです。

折り返しの部分が踊り場(四角い形状:オプション)になっていれば危険性が少なくなることもぜひ覚えておいたほうがいいと思います。

間取り作成の容易さ

階段は垂直方向への移動の他に水平方向へも同時に移動します。

コの字型の折り返し階段の場合、この水平方向の移動がほとんどないのに対して、オープンステアのようなストレート階段では水平移動が長い階段となります。

実際に水平方向の移動距離は

  • コの字型の折り返し階段…1マス
  • ストレート階段…4マス

コの字型のボックス階段は2×2マス(畳2畳)の正方形でコンパクトな設置が可能、これに対してストレート階段は水平方向の移動距離が長くなります。

間取りの作りやすさという点ではストレート階段に比べると折り返しの階段の方が簡単です。

標準のボックス階段(階段室タイプ)の設備

階段室は階段下物入でオプションを採用しましたが、スイッチや照明の位置・高さについては施主側から指示したものは特にありません。

画像をご覧いただくと、踏板に光が反射し、艶が出ているのは、フロアコーティングを施工しているためです。

ピカピカしているので誤解されがちですが、フロアコーティング施工箇所は、ノンスリップ効果により、フロアコーティングしていない床に比べて滑りにくくなります。

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階段の照明

LEDキャンペーンの標準のブランケット(電球色)です。取付位置は電気設備図面によると、階段の6段目、14段目の高さ2,100mmにそれぞれ1箇所となります。

階段の上り下りだけであれば、これで十分な明るさかと思います。

階段室の採光用の窓

階段室の窓はFIX窓(JF2445)、北に面した壁に設置した窓ですが、採光はこれで十分です。

北向きの窓ですが、夏場は日差しが回り込むため日射熱には注意が必要になります。

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階段下物入はボックス階段最大のメリット

特に施工指示をしない限り、ボックス階段の4段目下までは階段下物入れのスペースとなります。オープンステアにはない、ボックス階段最大のメリットがこの階段下物入を設置できることかもしれません。

オープンステアの下もスペースはありますが、オープンな空間となるため、利用方法は様々ですが、住まわれる方の力量(センス)が問われる部分になります。

これに対して階段下収納はクローズドな空間として、1階の収納スペースを補う役割を果たしてくれます。

一階にはテレビボードやステップカウンターのキッチンの引出し、パントリー、クローゼットと結構収納スペースは確保したつもりです。しかし掃除機や布団などを収納したりする押入れに相当するものは設けませんでしたので、やはり我が家にはこの階段下物入れは必要なものでした。

気を付けたい、クロスとフローリングはオプション

我が家ではオプションでクロスとフローリングを施工しています。階段下物入は壁と天井は石膏ボード、床は合板による仕上げが標準になるからです。

この物入れについては収納物により標準のままの方が使い勝手が良いケースもあり、フローリングなどオプション設定となっているようです。

写真は大工工事が終了したクロスが貼られる直前の様子です。標準の階段下物入の場合、おそらくこれに近いイメージになると思われます。

階段下物入れの照明とコンセント

階段下物入の照明はオプションになります。設置した照明はこちらです。

これだけでかなり明るいので十分ではないかと思います。

収納する物の大きさによっては、照明が隠れてしまうケースも出てきます。設置位置を変えたい場合、打ち合わせで指示することを忘れないようにしましょう。

入り口付近に2口コンセントをつけました。打ち合わせ中は特に必要を感じていなかったのですが、このコンセントは設計士のおススメということで採用しました。

後日このコンセントはダイソンの掃除機の充電に活躍しています。やはりコンセントは多めに設置しておいて損はないと思います。

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階段下物入の扉と位置

入り口の幅は折戸のため、狭いです。有効寸法は61㎝ほどしかありません。収納する予定の物のサイズには注意が必要です。

我が家の階段下物入れは、階段正面脇から入るようになっています。ボックス階段では一番よく見かける施工例でしょうか。収納奥に向かって天井は低くなっていきます。

しかし天井高のある正面の折戸付近には出入りの関係上、多くの物を収納することは出来ません。

一番収納スペースを有効に活用するには脇から入る形

つまり赤い部分からの出入りが、階段下のスペースを最も活用できるのではないでしょうか。

我が家のような正面に入り口がある場合、一番奥から物を詰め込んでしまうと、取り出すのに一苦労です。赤線の部分に入り口があればその点も解消できそうです。

間取りによっては正面以外に入り口を設けることも検討してみるのもいいかもしれません

物入れ奥の状態

階段の5~7段目の下の部分です(写真赤印は撮影方向)。

天井高はかなり低くなっていますので、収納できるものは限られてきます。さらに4段目に至っては

このわずかな凹みだけなので、活用のしようにも方法がありません。

最後に

開放感だけを考えれば、オープンステアの方がはるかに勝ります。

一条工務店群馬、伊勢崎展示場のファイン手摺

オープンステアは見た目もスタイリッシュですし、「ファイン手摺」との組み合わせで吹き抜けに設置できれば、相当の開放感を得られると思います。

それでも我が家がボックス階段を選択したのは

[box02 title=”我が家のボックス階段採用の理由”]

  1. 階段の傾斜が緩く、滑落距離が短い
  2. 間取り作成する上で、コンパクトにまとまる
  3. 階段下物入の設置により、1階の収納不足が補え、スペースを無駄なく利用できる

[/box02]

などが我が家ではメリットと感じられたことです。

開放感という面では、オープンステアに劣りますが、この部分は吹き抜けプラス2階廊下で補えたというのも大きかったと思います。

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