一条工務店i-smartの価格はいくら?我が家の見積り金額と坪単価を公開します

家の値段・坪単価
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一条工務店のi-smartで家を建てるのに、我が家が支払った総額を公開したいと思います。

私が家づくりを考え始めた頃、家を一軒建てるのにはどのくらいの費用が掛かるのか?果たして我が家の予算でハウスメーカー(以下HM)に家を建ててもらえるのか随分不安に思ったものです。

そんな時、ネット上で具体的に見積もりや掛かった費用を公開されているブログは大変参考になりました。公開されていたデータを分析することで、「どのような費用がどのくらい掛かるのか」、おおよそですが把握することができ、資金計画を練る上で大変役に立ったことを今でもよく覚えています。

値引きがあるHMの場合、契約者ごとに値引額(値引率)が異なるためなのか、総額を公開している方は極めて少ないような気がします。

この点、一条工務店では値引きが一切ありませんので、総額を公開されているブロガーさんも数多くいらっしゃいます。

今更私が公開しても…と躊躇もしましたが、現在一条工務店での建築を検討していらっしゃる方にとって、検討するデーターが多ければ多いほど参考になるのではと考え、我が家の総額もオープンにすることにしました。

総額を見ていく上で、一条工務店の「資金計画書」に記載されている各項目に沿って、それぞれ見ていきたいと思います。

我が家の契約は2014年6月のため、現在では坪単価を含めて価格は大幅に上昇しています。また消費税はすべて8%となっていますので十分ご注意願います。

2019年の坪単価に基づくi-smartの価格についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。最新の坪単価もご紹介していますので、併せてご覧ください。

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i-smartの建物工事

資金計画書のなかで、建物工事の内訳は

建物工事の内訳
  1. 建物本体工事
  2. 建築申請・その他業務諸費用
  3. 付帯・屋外給排水・雨水排水・浄化槽・ガス配管工事御見積書
  4. 標準仕様外工事(オプション)

の4つから構成されています。

それぞれ詳細を見ていきます。

i-smartの建物本体工事

i-smart建物本体にかかる金額です。

27,387,957円(155.48㎡×176,151円)

一条工務店の建物本体工事価格は(施工面積)×(㎡単価)で表示されています。

我が家の㎡単価は176,151円(2014年6月契約時、施工面積47坪)でした。坪単価に換算すると582千円になります。

坪単価は契約した時期・地域によって違ってきます。また㎡単価は施工面積が大きいほど安くなりますので、おおよその目安にはなりますが正確ではありません。

同じ建築予定、さらに同程度の施工面積のケースが分かれば、より正確な金額をはじき出すことができます。

この建物本体価格には

  • キッチン
  • 洗面
  • トイレ(平屋は1か所、二階建ては2か所)
  • スマートバス
  • ロスガード90(セントラル熱交換換気システム)
  • 防犯警報装置
  • 全館床暖房(i-smart、i-cube)
  • ハニカムシェード(i-smart、i-cube)
  • クローゼット(個数に制限あり)

などの住設等標準仕様品が含まれています。

関連記事 これから検討される方へ 知っておきたい一条工務店i-smartの標準仕様

(追記)2016年11月現在のi-smartⅡの坪単価は次の通りです。

一条工務店i-smartⅡとi-cubeⅡの坪単価グラフ

(注)2018年8月現在、この表と比べて坪単価は約2万円増加しています

25坪…66.8万円/坪、30坪…63.1万円/坪、35坪…62.7万円/坪、40坪…62.2万円/坪、45坪…61.8万円/坪、50坪…61.4万円/坪

なおこの坪単価は湘南エリアのもので、平屋の場合には上記単価に+3万円となります(2018年8月現在この坪単価より約2万円ほど値上がりしています)。

i-cubeⅡの坪単価を紹介した記事も書いています。詳しくは最新のi-smartとi-cubeの坪単価とその体系をご覧ください。

i-cubeでの建築を検討されている方も、この建物本体工事の坪単価を上記のi-cubeの坪単価に置き換えて計算すれば、おおよその値段は分かると思います。

坪単価についてまとめておきます。

  • 坪単価は建物の大きさによって異なります。施工面積が大きいほど坪単価は低くなっています
  • 坪単価は契約時期により異なります
  • 坪単価は建築地域により異なります
  • 平屋の坪単価は+3万円です
  • i-cubeⅡの坪単価はi-smartⅡの坪単価より3万円安くなります

建築申請・その他業務諸費用

建築申請・その他業務諸費用
511,600円

内容としては

  1. 建築確認申請・完了検査申請費及び諸費用 331,600円
  2. 長期優良住宅申請手続費用 150,000円
  3. フラット35S申請手続費用 30,000円

となっています。

長期優良住宅の認定に関してはメリット・デメリット両面があります。いずれにしてもよく検討された上で申請した方が良いと思います。

フラット35の申請手続費用については、ご自分で行うか、一条住宅ローンのi-flatを利用すれば費用は掛かりません。

私の場合は申請について、つなぎ融資がらみで不確定要素(HMからの申し込みの場合に利用できるという説明が借入金融機関のHPに掲載されていた事)があったのでお願いしました。

平日の日中に、金融機関とのやり取りの時間が取れない場合、ローンについてよく分からない、不安がある方などは思い切って手続きをお願いしてしまうのも一つの手です。

付帯・屋外給排水・雨水排水・浄化槽・ガス配管工事

付帯・屋外給排水・雨水排水・浄化槽・ガス配管工事
1,258,400円

内訳は

  1. 仮設工事 360,000円
  2. 上下水道給水管取り出し工事(20㎜) 217,400円
  3. 既存建物給排水管切り離し工事 24,300円
  4. 屋外給水設備工事(一般仕様) 235,400円
  5. 屋外排水設備工事 268,500円
  6. 屋外雨水設備工事(浸透式) 152,800円

となっています。

2、3については二世帯住宅への建て替えの為に発生した費用となります。既存の水道管を取出して、新たに口径の大きいものに変えるための工事が必要となりました。

6の屋外雨水設備工事(浸透式)については標準のエルボ返しにすれば発生しない費用となりますので、ある意味オプションに該当するものかと思います(浸透式については補助金が支給される自治体もありますので、該当するか確認しておくことも大切です)。

新規で上下水道を引く場合はさらに費用が掛かりますし、浄化槽、ガスの併用などは金額が異なってきますので、そのデータを公開されているブログを参照なさってみて下さい。

標準仕様外工事(オプション)

標準仕様外工事(オプション)
3,649,730円

内訳についてはこちらの記事をご覧ください。この記事以降若干の価格変動がありましたが、選択したオプションに変更はありません。

家を建てるのに必須となるベタ基礎もオプションに含まれまています(一条工務店の標準の基礎は布基礎)。

i-smartの建物工事合計

ここまでの金額を足したものが建物工事にかかる費用の合計額となります。

建物本体工事27,387,957円
建築申請その他業務511,600円
付帯・屋外給排水工事1,258,400円
標準仕様外工事3,649,730円
建物工事費合計(税抜)32,807,687円
消費税(8%)2,624,615円
建物工事費合計(税込)35,432,302円

税込で35,432千円となりました。

建物本体工事の坪単価は582千円でしたが、オプションまで加えたこの段階での坪単価は 753千円に跳ね上がりました。

二世帯住宅で坪数が増えること、二世帯ならではのオプションが必要になるのは覚悟していましたが、それにしても結構掛かるものですね(^^;

その他工事

その他工事
791,712円

これには建物工事以外に掛かった工事費用が計上されています。

  1. カーテン(カーテンレールのみ) 61,445円
  2. テレビアンテナ工事 82,400円
  3. エアコン工事(1台分) 136,200円
  4. 東京電力接続料 511,677円

東京電力接続料

この中で特筆するべきは東京電力接続料、つまり全量買取における工事負担金のことです。

数千円で済む場合もあるそうですが、我が家の場合なんと驚きの511千円となりました。

東京電力のHP(現在は削除されています)で確認するとこの中に「工事負担金はどのくらいかかるでしょうか」という質問があり、その回答に500千円のケースが挙げられています。

まさに我が家の場合がこれに該当するようで、その内容は

  1. 電柱新設工事1本
  2. 電線工事(1径間)
  3. 変圧器新設工事(50kW)
  4. 引込線新設工事

とあります。

設計士さんからは場合によると電柱2本が必要になる可能性も指摘されていましたので、それよりは少なく済んだようですが、それでもこの金額となってしまい、かなりショックでした。さらに追い打ちを掛けたのが、金額が確定したのが工事終盤に差し掛かってからだったことです。

金額が小さければまだ救われるのですが、引渡し前になって分かるのでは資金計画が破綻する可能性もあります。この点は皆様もご注意された方が良いと思います。ただこの部分は東電側の問題なので、一条工務店がいくら頑張ってもどうすることも出来ません。

これにも増して衝撃的なのは接続工事がかなり込み合っているようで、我が家の接続は入居後2か月が経ってからでした。地域によってはさらに時間が掛かる場合もあるようなので、夢発電の支払いが始まってもまだ売電が始まらないという事態も予想されますので注意が必要です。

また忘れがちなのがTVアンテナ工事です。打ち合わせの際には漏れがないか必ず確認してください。

カーテン

カーテンは考え方次第で、費用が大幅に変わってきます。

i-smartの場合、ハニカムシェードが標準となっていますので、カーテン機能の代用も可能です。

借入諸費用(フラット35関係)

借入諸費用
247,936円

内容としては①一年目の団体信用保険料②融資手数料③金消印紙代④抵当権設定手数料の合計額です。

預り金精算費用

預かり金精算費用
866,000円

預り金とは工事着手承諾時に、一条工務店に支払う(預ける)お金、80万円から支払いに充当されたものとなります。

預かり金の精算は建築後になりますが、多くは申請費用、手数料、報酬といったものに充てられるようです。

(参考)一条工務店の建築代金の支払方法
  • 契約時
    契約金 100万円
  • 工事着手承諾時
    着手金(工事代金の1/3-契約金)+預かり金 (80万円)
  • 上棟時
    上棟金(工事代金の1/3)
  • 引き渡し前
    最終金(工事代金の1/3)

我が家の預かり金の精算の内訳は

  1. 契約書印紙代 10,000円
  2. 設計業務報酬 108,000円
  3. 適合証明 27,000円
  4. 長期優良住宅建築確認等計画認定手数料 18,000円
  5. 都市計画60条申請 10,800円
  6. 水道加入金および給水装置設定手数料 84,120円
  7. 太陽光発電システム金消印紙代 10,000円
  8. 登記費用(表示・保存) 200,000円
  9. 火災保険料(T構造)398,080円

でした。

当初預けた80万円では足りませんでしたが、火災保険料もこの預り金から払ってもらいましたので不足は止むを得ない所です(むしろ振込み手続きの手間が省けたのでよかったです)。

ここまでの合計金額で36,287,349円となりました。ここまでの金額で坪単価を算出すると771千円になります。建物本体工事の坪単価(582千円)に比べると178千円も違うことが分かります。

総額(i-smart建築に必要なお金の合計)は?

一条工務店i-smartのキッチンから見たダイニングとリビングの様子

その他に掛かった費用

家本体には直接関係しないものも含まれていますが、新築すると家電家具などある程度新調するものも出てきますので、予算には加えておきましょう。

フロアコーティング、家電、家具、エアコン(3台)、外構工事の合計 3,980,000円

オリジナル太陽光発電システム(20.09kW) 6,583,788円

総合計

ここまでのすべての費用を合計したところ

費用の総合計
47,717,139円

さらにフラット35の利息も加味すると。総額は5000万を超えていました。あまり意味がないと思いますが、この総合計で坪単価を算出すると何と100万円超。

これだけの費用の支払いが随時発生してきますので、ある程度(20%程度は必要ではないかと個人的には思います)の自己資金を用意しないと資金繰りに窮する可能性もあり、十分な注意が必要です。

契約時に頂いた見積もり金額との比較

契約時に使われる資金計画書(見積もり)では、こちらの希望(坪数やオプション)と営業さんが経験上掛かる費用を加味して金額を算出してくれます。我が家の場合は掛かるであろう費用を最大限考慮して盛り込んでいただきました。

この時の見積もりの総額が42,700,742円。家電家具フロアコーティングなどは含まれていませんので、なかなか近い金額が算出されていました。

最後に

ご覧いただいたように一条工務店の場合、建物工事費は計画している建物の施工面積が固まってさえいれば、おおよその価格は掴めるのではないかと思います。

ただ地盤改良工事などは実際に現地を調査して見なければ分りませんし、私の場合のような東電の工事負担金のように予期せぬ金額が突然掛かる場合もあります。

計画に当たってはこの様な場合に備えて余裕を持った資金繰りが必要となります。

私が打ち合わせを行ったダイワハウスの見積もりも公開しています。

こちらと比較すると、一条工務店の家の建築にかかる金額はかなり分り易くなっていると思います。一度ルールを理解しておけば、資金計画を立てるのは比較的楽かと思います。

少しでも多くの方の参考になれば嬉しいです。

コメント

  1. 佐藤 より:

    いつも詳しい内容でとても参考にさせて頂いています。
    お手数ですがオプション一覧表を拝見させて頂きたいのですが、お時間がありましたら
    よろしくお願いします。

    • 閑古鳥 より:

      佐藤さんはじめまして^^
      ブログご覧いただきありがとうございます。
      メールお送りしましたのでご確認ください。

  2. 伊藤 より:

    息子の家を作るためいろいろとハウスメーカーを見て、一条工務店に決めようとしています。その為 閑古鳥様の書かれたものを読まさせて頂きました。何もわからない私どもにはとても参考になりました。図面もこれからですが後から付けたり、途中で言われると描いていた予算も変わりやすくなると思い、最初から何がオプションなのかを理解し、設計時にはめて行った方が良いと思い、オプション一覧表を拝見させて頂けるとありがたいと思っております。何卒よろしくお願いします。

    • 閑古鳥 より:

      伊藤さんはじめまして^^
      ブログご覧いただきありがとうございます。少しでも参考になることがあれば幸いです。
      ご子息のお宅が素晴らしいものになることをお祈り申し上げます。
      メールお送りしましたのでご確認ください。
      (なおお名前の欄については一部削除させて頂きました)

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