引き渡しから間もなく2年、短期保証が切れる前にアフターサービスに連絡した我が家の不具合箇所

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引き渡しから間もなく二年を迎える我が家ですが、時間の経過とともに不具合や経年劣化が見られる箇所があります。

一条工務店には2年点検なるものは存在しませんので、我が家のように何も連絡がない場合もあるかもしれません。

しかし2年で保証期間が切れる場所もあることから、現時点で問題を抱えている箇所について、補修をお願いしようと連絡したところです。

今回は我が家の現時点での不具合箇所などを自分の備忘録も兼ねて、皆さんにもご覧いただくと共に、改めて一条工務店の保証制度についても確認していきます。

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一条工務店の長期保証

我が家の不具合箇所をご覧頂く前に、ご存知かとは思いますが、まず一条工務店の保証についておさらいをしておきたいと思います。

誤解されているケースをたまに見かけるのですが、一条工務店には「2か月点検」や「2年点検」は存在しません(ただし一条工務店のFC(フランチャイズ)の中で、一条工務店広島はHPによれば2年目の定期点検があるようです)。

一条工務店では、30年の長期保証を行うために必要な「10年目の定期点検」と「20年目の定期点検」が存在するだけです。

住宅の品質確保の促進等に関する法律、いわゆる品確法は第88条で「その引渡しの時から10年間、住宅の構造耐力上主要な部分等の隠れた瑕疵について責任を負う」と定めています

つまりどのHMで住宅を建てても、新築住宅を購入しても、この品確法にあるように、躯体部分の瑕疵について10年間の補償が必ずあるのです。

新しく住宅を手に入れた場合の関心事としては、10年経過後に発生した不具合などがをどのように保証してもらえるか、という点になるのではないでしょうか。

一条工務店では10年目以降は点検によって必要と判断した補修工事を実施することで、10年目以降20年目まで、さらに20年目以降30年目までの保証期間が延びる仕組みとなっています。

でも保証期間の最長は30年までとなっています。

他の大手ハウスメーカーの保証期間を見てみると

ハウスメーカー名初期保証最長保証
ヘーベルハウス30年60年
トヨタホーム30年60年
ミサワホーム30年60年
セキスイハイム20年60年
積水ハウス20年60年
ダイワハウス20年50年
スウェーデンハウス10年50年
一条工務店10年30年
住友林業10年30年
三井ホーム10年30年

初期保証で10年~30年、定期検査を受けて補修を行うことで延長される最長保証期間は30年~60年と、HMによって随分と違いがあります。

残念ながら一条工務店の長期保証は大手HMの中では最低のレベルとなっています。

一条工務店の家は標準でも長期優良住宅の基準に適合しています。

長期優良住宅は「長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅」と定義されているはずですが、その割に最長保証が30年で終了してしまうのにはちょっと矛盾する気がします。

標準的な日本の住宅の耐用年数は25~30年ですが、長期優良住宅では75~100年とされています。100年とは言いませんが、他HM並みに50年は保証してもいいんじゃないでしょうか。

2年で切れる短期保証の箇所には要注意

長期保証に該当する箇所

建物の構造上重要な部分は先程の長期保証に該当します。

長期保証に該当する箇所

  • 30年…基礎・基礎杭、柱・梁等、床、壁、屋根
  • 10年…防水、防虫

住宅の基礎、柱・梁等、壁及び屋根(構造耐力上主要な部分)の構造耐久力または外壁及び屋根の防水性能(基本的性能)について、修補対象に該当する現象が生じた場合には、各保証期間内の通知であった場合に限り補修が行われます。

10年目及び20年目で実施される①防蟻処理②外壁再塗装(含むシーリング)③屋根④防水(バルコニー等の防水改修)⑤金属(板金工事部分)⑥水廻り・その他の定期点検と有料メンテナンス工事を行わない場合、その時点で長期30年保証は終了してしまいます。

なお工事は指定業者が行うものに限られますので、安い業者を自分で探すことは不可能です。

短期保証に該当する箇所

保証には先ほど見てきた構造に関する箇所の長期保証とは別に、保証期間の短い短期保証があります。

短期保証に該当する箇所

  • 2年…土工事部、コンクリート部、木工事部、ボード、クロス、左官、タイル、建具、ガラス、屋根、樋、水切、雨押え、防水、断熱、防露、電気配線・配管、給水、排水、汚水処理層、換気口
  • 1年半…塗装工事
  • 1年…スイッチ・コンセント、蛇口、水栓、トラップ、厨房・衛生器具・換気設備、ガス配管、ガス栓

こちらも保証期間内に発生した不具合であっても、保証期間を過ぎてから申し出た場合は有料修理になってしまします。

同じ屋根でも構造部分と仕上げ部分では、保証種類、期間が異なりますので、お気を付け下さい。

  • 長期保証の屋根…下地および小屋組の構造的破壊および著しい排水不備。
  • 短期保障の屋根…屋根仕上げ部分の著しい浮き、ずれ、腐食、変形、破損

さらに詳しくは保証書を確認して見ると良いでしょう。

1年で保証期間が終了する箇所も、こうしてみると結構あります。引き渡し後1年経過したぐらいでは、「まだまだ新築!」という感覚ですが、気づいたら保証期間が過ぎていたということにならないよう、是非一度保証書の内容を確認してみることをおすすめします

我が家で発生した不具合

現在までに我が家で発生した不具合箇所をご紹介していきます。全部で13箇所にもなります。

ファインバルコニーのガラスのヒビと手摺の色落ち

引き渡し後10ヶ月経過した際に、申し出ていたファインバルコニーの不具合がまだ対応してもらっていないので、今回改めてお願いしています。

引渡し後10か月経過した我が家のi-smart不具合箇所のまとめ
閑古鳥です。 引渡しから10か月経過した我が家ですが、今のところ毎日快適な生活が続いています。それでも時間の経過とともに不具合や気になる点も出てきましたので、今日はそれらをまとめてご紹介...

すっかり忘れられていたようで、悠長に構えていた私も悪いのですが^^;

流石に短期保証が切れる今回はきっちり対応してもらおうと思っています。

スマートバスの鏡にシケ(腐食)が発生

スマートバスの鏡に発生するシケについては、多くの方がブログで取り上げられているのでご存じの方も多いかと思います。このようなシケが鏡に等間隔、しかも端から端まで発生、だんだん成長しているようで、大分目立ってきました。

最新のスマートバスの鏡については対応済みなので、発生することは無いようです。

これも短期保証の箇所かと思います。我が家と引渡し時期が近い方は念のため確認しておいたほうが良いかと思われます。

外壁タイルの一枚にヒビ

目の届く範囲では、この一枚だけヒビが入っていました。二階も各部屋の窓から確認できる範囲で目視してみましたが、見つかりませんでした。

これも短期保証に該当する箇所です。

ボックス階段に踏み板とけあげの間に隙間

ボックス階段の「踏み板」と「けあげ」の間に隙間が空いてきました。湿度が高くなってきたからなのか、冬場よりも隙間が狭くなった気はするのですが、紙が入るくらい開いています。

これが不具合に該当するのか不明ですが、隙間にホコリが溜まるのでどうにかして欲しい箇所です。

ビルトイン食器洗い乾燥機のコンセント

4月頃話題となったビルトイン食洗機のコンセントの施工不良です。まぼこさんが詳しく記事にされています。

メーカーの取扱説明書には「コンセントは床面に転がして電源プラグを差し込まないこと」と警告事項とされているのですが、まぼこ邸と同じように床面には転がっていないものの、排水ホースの上にコンセントが置かれた状態でした。

最悪の場合火災、漏電、火事の危険性がある危険な施工方法かと思われますので、対応してもらいたいと思います。

床面も何か液垂れしたようで、触ってみるとベタベタします。これ何だろう?

ハニカムシェードの不具合

ハニカムシェードを自力で直してみた記事を以前ご紹介した事があります。

その後問題なく開閉は出来るのですが、一度紐が絡まった影響からか微妙な傾きがあります。短期保証期間が過ぎてからでは、有償扱いになることから、今回交換をしてもらおうと思います。

コーキングに隙間

リュクスドレッサーと壁の間のコーキング部分に比較的大きな隙間が確認できます。しかも上から下まで2メートルほどがこのような状態なので、目立ちます。

子供部屋の仕切りの引き戸

我が家には子供部屋が二部屋あります。中央には引き戸があり、部屋を仕切れるようにしています。

この引き戸の締まり具合が悪く、3枚の引き戸のうち、中央の一枚が自然に開いてしまいます。これでは引き戸の役割が果たせませんので補修をお願いするつもりです。

建具も短期保証の対象になりますので、ドアや引き戸に不具合を感じたら、早めに申し出ておくのが得策です。

太陽光パネルの隙間にスズメが巣を…

冒頭の写真、太陽光パネルの下あたりから、何やら飛び出しているのがお分かりになりましたでしょうか?

太陽光パネルとアスファルトルーフィングの間には温度上昇を防ぐ目的で隙間が設けられています。事もあろうにこの隙間にスズメが巣を作ってしまいました。

上の写真左に写っているのが巣づくり中のスズメ、右に見えるのが巣の部材の草です。実害があるかと言われれば、今のところ何も無いのが、あまり良い気はしません。

ブログを見ていても、スズメの巣が問題になることはこれまでなかった気がします。

保証書によれば、屋根に関する保証の免責事項には「小鳥等の巣、落ち葉により換気口、雨樋が塞がれた場合」とあります。すなわち換気口、雨樋が巣で塞がれることによって発生した屋根の不具合に関しては保証の対象外とあるのですが、今回のような屋根の隙間の巣に関しての記述が保証書には一切ありません。

巣を作られたことで、何か問題が発生する可能性があるのか、これまで同様のケースは無いのか、対処したケースがあればどのような方法を取ったのかなど確認してみたいと思います。

その他の箇所

その他にも不具合と思われる箇所があります。「ロスガードの気密テープの隙間から風を感じる」、「2Fセカンドキッチンの排水が悪い」、「脱衣所の引き戸がスムーズに閉まらない」、「室内の開き戸のストッパーが機能しない場所がある」などなど、結構な数に昇ります。

まとめ

二年も経過すると、あちらこちらに不具合が発生してくるものです。

重要なのは発生した不具合を保証期間内に申し出ることです。後回しにして忘れてしまい、気がついたら保証期間を過ぎて有償対応になってしまったということだけは避けたいですね。

また短期保証も重要ですが、長期保証についても今から念頭に入れておく必要があります。

10年、20年点検での指摘事項の補修を行わない限り、メーカー保証はそこで終了してしまいます。補修や修繕にどれくらいのお金が必要なのか、i-smartが誕生してから10年は経っていませんので誰にも分かりません。

保証を受け続けるのか否かは将来決定する問題ですが、その際に補修工事に充てるお金は、今から準備しておかないと、選択の余地さえなくなってしまうことだけは間違いありません。

コメント

  1. つんでれよっし~♪ より:

    閑古鳥さん、こんにちは
    (*^ー^)ノ♪
    我が家は1年を向かえた所ですが
    既に数回アフターを呼んでいます。
    我が家を担当して下さった監督さんに直接メールしていますが、
    毎回、嫌な顔もせず丁寧に対応して下さっています。
    ありがたや(。-人-。)
    1年がすぐでしたので、2年もきっとあっという間でしょうね。
    保証が切れる前にアフター呼びまくります(笑)

    • 閑古鳥 より:

      つんでれよっし~♪さんこんにちは(^^)
      一場工務店のアフターサービスというより、担当の器量によって随分変わってくるので悩ましいところですよね。
      「引き渡し後からが本当のお付き合い」と聞いたことがありますが、絶賛放置プレー状態なので不満が募ってしまいます(^^;
      2年経つとさらに不具合箇所が増えてくると思います、呼んだもん勝ちです。どんどんアフターを活用しましょうね(^^)

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