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平成29年度以降の太陽光発電の調達価格が判明、2020年は14円、2030年には…

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閑古鳥です。

12月13日に開催された調達価格等算定員会で来年度以降の再生可能エネルギーの調達価格についての委員長案が発表されました。

この調達価格等算定員会の意見を尊重し、今年度内に経済産業大臣が決定し、来年度の調達価格が決まる仕組みになっています。

来年度、さらに今回は複数年の調達価格目標も示されています。気になる価格を見ていきます。

平成29年度の調達価格は?

平成29年度の調達価格がこちら。

10kW以上…21円/kWh+税

10kW未満…

  • 28円/kWh(内税)出力制御対応機器設置義務なしの場合
  • 30円/kWh(内税)出力制御対応機器設置義務ありの場合

毎年引き下げられてきた買取価格ですが、来年度もさらなる引き下げが行われます。

調達価格の推移

平成24年度から29年度までの調達価格の推移をみると

平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度
10kW未満42円38円37円35・33円33・31円30・28円
10kW以上40円+税36円+税32円+税29円+税24円+税21円+税

(注)10kW未満の価格は平成27年度以降出力制御対応機器設置義務の有無により調達価格が異なっています。

10kW以上の価格は6年間でほぼ半減しました。

売電金額の変化にともなう借入方法の検討

一条工務店が作成した我が家のシミュレーション(パネル搭載量20.09kW)を例に、年間の全量買取の売電価格(税込み)を計算すると

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平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度
売電額91万81万73万66万54万48万

現在のシステム単価は27万円(1kWあたり)なので、20.09kW搭載した場合の費用はおよそ585万円(税込み)となります。搭載費用の回収におおよそ14年近くかかる計算になります。

設備資金を夢発電(金利1.5%)で調達した場合さらに年数は伸び黒字化するのは15年目からになります(税金は未考慮)。

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さらに資金繰りを見たのが上のグラフになります。

手許現金の持ち出しは10年目には170万円にも及びます。夢発電ではなく住宅ローンに組み入れた方が資金繰り的には楽になり、手許現金を多くしておくことで急な出費にも備えられます。

フラット35では太陽光の売電収入を所得加算できる制度もありますので、検討してみるのもいいでしょう。

今後の調達価格はどのようになるのか

「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)等の一部を改正する法律」が今年5月の国会で可決・成立しています。

この法律改正によりあらかじめ、複数年にわたる調達価格を定めることが可能とされました。

複数年度の調達価格等の設定【新法第3条第2項】
これまでは、毎年度、当該年度の開始前に当該年度分のみの調達価格等を定 めていたところ、リードタイムの長い電源については、事業化決定後も適用さ れる調達価格が決定していないリスクを負いながら、事業の具体化(環境影響 評価手続や地元調整等)を進めざるをえないことが課題であった。このため、 事業の予見可能性を高める観点から、新法において、必要に応じ複数年度の調 達価格等の設定を行うことができることとなった。

これを法律改正を受けて12月13日の「調達価格等算定委員会」において太陽光発電の価格目標の方向性が示されました。

<価格目標>

FITからの自立を目指し、以下の水準を達成。

  • 非住宅用太陽光発電…2020年に発電コスト14円/kWh2030年に発電コスト7円/kWh
  • 住宅用太陽光発電…2019年に調達価格が家庭用電気料金並み 2020年以降は早期に売電価格を電力市場価格並み

(出典:平成29年度以降の調達価格に関する意見(経済産業省)より引用)

平成29年度の10kW以上の調達価格21円は3年後に14円、さらに13年後には7円にまで引き下げられる目標となっています。

また10kW未満の余剰売電においても、2年後には家庭用電気料金並みの水準まで引き下げる目標が掲げられています。

10kW未満の買取価格が電力市場価格並みに下げられるとなると、新規に太陽光発電を始めるメリットの欠片さえもなくなってしまいそうです。新規参入を考慮に入れた調達価格というよりは、今後固定価格買取期間の終了を迎える設備の契約更新なども視野に入れた価格設定なのかもしれません。

電力スポット取引の現在の価格

先ほど登場した電力市場価格についても見ておきます。

市場での電力スポット取引インデックス情報については、一般社団法人 日本卸電力取引所
(略称JEPX)のHPで確認することが出来ます。

スポット市場における12/23日受け渡し分のシステムプライス(スポット取引の約定計算で得られた全国大の売り入札曲線と買い入札曲線の交点の価格)をグラフで見ると

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7~10円で電力は取引されています。

市場価格ですから取引価格は需給によって変動しています。関東地方で初雪となった11月24日には電力需要の増加で

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9時、17時の取引価格は一時20円まで上昇しています。

この取引価格をもとに今後の調達価格は形成されていくことになります。

最後に

我が家の今年の電気使用量の従量部分の加重平均単価を計算してみると22.16円/kWhになっています。これに対して再生可能エネルギー発電賦課金は2.25円/kWhとなっています。従量料金の一割に相当する金額となっているのが現状です。

化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの普及も重要ですが、買取価格の設定にあたっては、国民、企業に過度な負担を生じさせないことも併せて重要視していく必要があります。

もう一つ、

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(出典:一条工務店「夢発電システム」より引用)

これ現在も閲覧できる一条工務店の夢発電システムのHPですが、いい加減で内容を更新した方が良いのではないでしょうか。2014年の買取価格をもとに夢発電システムの紹介をすることは、あらぬ誤解を与えかねないと思います。

現在の一条工務店HPの更新速度に関しては、この夢発電以外にも、非常に解せない点が多々あると感じるのは私だけでしょうか。

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