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下水があるのに雨水を流すことが出来ない理由 農業集落排水ってご存知ですか?

 

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閑古鳥です。我が家では浸透桝を設けて、庭の土中に雨水を浸透させて処理しています。下水道が整備されているにもかかわらず、どうしてこのように雨水処理をしなければならなくなったのかについてご紹介させて頂きます。

下水道

日本の下水道の普及率は77.6%となっているそうです。

残りの約23%のご家庭については浄化槽などを設置して、生活排水の処理が行われています。この表を見ると分りますが、東京都は99.5%、神奈川県では96.4%、大阪府では95%など、大都市圏での下水普及率が極めて高いのに対して、地方では20%台の普及率にとどまっている県もあり、地域による差がかなり大きいことが分ります。

下水道管の種類

下水道管には、合流式分流式の二種類があります。

合流式とは汚水と雨水を同じ管の中に一緒に流す方法です。

この方法はガス管・水道管など他の管があっても設置しやすく、管渠が一本で済むことから建設費は割安になるメリットがあります。一方で一度に大量の雨が降ると、下水処理場の処理能力を超える雨水が流れ込み、処理が追いつかなくなり、結果として未処理の汚水が放水され河川の汚染の原因になるデメリットもあります。

分流式は汚水と雨水を別々に流す方法です。

この方法では、雨水管の雨水をそのまま河川に流し、汚水だけを下水処理施設に送ればすむことから効率のよい方法といえます。しかし合流式に比べると管を二本埋設することから建設費が高くなります。さらに雨水をそのまま放出することから、河川や海の汚染原因となるなどのデメリットがあります。

二種類の下水道が存在する歴史的背景

日本の下水道の歴史は古くは17世紀まで遡ります。大阪城の築城の際に整備された「太閤下水」と呼ばれる下水道が始まりとされています。

さらに明治時代になると、東京などの大都市の人口増加に伴って処理しきれなくなった汚水が原因で伝染病が蔓延したり、大雨による家屋の浸水の問題が顕著化してきました。そこで明治17年に東京に初めての下水道が整備されました。

さらに時代が進み、全国で本格的に下水道が整備されるようになったのは第二次世界大戦後になります。昭和30年代になると都市部の人口増加や産業の急激な発展により、河川の水質汚濁などの公害問題が深刻化してきます。

このため昭和45年には下水道法の改正が行われ、下水道は都市部の衛生保持や河川の水質保全にとって大きな役割を果たすようになりました。

下水道の整備が始まった当初は、都市部の人口集中も現在ほどではなかった事から、一本の間に汚水と雨水の両方を流す合流式の下水道が設置されていました。その後整備された都市周辺部の下水道は、人口増加による浄化設備への負担を軽減するために分流式が採用されています。

このため二種類の下水管が存在することになりましたが、最近では合流式の下水管も環境への影響に配慮し、徐々に合流式から分流式への切替も進められています。

また近年の集中豪雨の頻発による増大する洪水・浸水リスクに対応するために、雨水を下水管に流すのではなく、側溝に流し河川への流入を遅らせたり、各家庭が浸透桝を設置することにより敷地内浸透での対応を推進する自治体も多くあります。

この浸透桝設置や雨水貯留タンクの設置については、上記のような推進のために、設置にあたり補助金を交付する自治体もありますので、お住まいの市区町村のHPなどで確認してみることをお奨めします。

雨水貯留タンクにはデメリットもありますので、設置をお考えの場合には何に使いたいのかを明確にしておかないと失敗する場合もあります。こちらの記事もご覧ください。

我が家の場合

我が家は下水道が通っていますので、雑排水などの汚水は下水道に流せます。しかも分流式ですから、通常だと雨水は下水道に流せるはずですが、宅内で排水処理するしかありませんでした。

これについては理由があっての事なのですが、家の建替えを検討するまで全く知りませんでした。

農業集落排水とは

実は我が家の利用している下水道は農業集落排水、農村下水道とも呼ばれる農村の集落形態に応じたミニ下水道だったのです。

我が家の周辺は現在では住宅が立ち並ぶ街並みとなっていますが、解体した以前の家を建築した40年近く前は、我が家の周りには畑・桑畑しかない状態でした。下水道が整備された30年ほど前に徐々に宅地が増えはじめて、現在では畑はほとんど見られなくなっています。

農業集落排水事業の目的は?

農村地域を対象とした生活環境の向上・農業用水として利用される河川などの水質保全などを目的に、し尿や生活雑排水の処理を行うことを目的としたものです。

あくまでも農村地帯の環境の向上を目的としているので、雨水処理は行ってくれません。これについては農業集落排水が定義されている浄化槽法にその理由があります。

農業集落排水施設の法的な位置づけ

農業集落排水施設は、浄化槽法で一般家庭に設置された浄化槽と同じ位置付けとなっており、大型浄化槽として扱われます。そのために工場廃水などの事業用廃水や雨水を排水することはできません。

雨水は各家庭で処理することになりますから、我が家の選択肢としては標準のエルボ返しのまま庭に流すか、オプションの浸透桝を設置し土中に浸透させて処理するかの選択しかありませんでした。

受益者の個人負担

農業集落排水施設を利用する場合には、受益者が分担金を支払うことになります。分担金の額については、一定ではなく、市町村単位で定額の場合や接続する施設によって額が異なるケースなど様々です。

我が家の接続している農業集落排水事業では30万円の分担金が必要となりますが、既に解体した家で接続していた事から新たな分担金の支払いは今回は必要ありませんでした。

また施設の処理能力には上限があることから、新規の接続が出来ないケースもありますので、お住まいの市町村のHPで確認してください。

我が家の雨水浸透桝

設置箇所

全部で9カ所に雨水浸透桝が設置されています。南向きの片流れ屋根のため、雨水は南側に向かって流れますから、南側の庭に雨水浸透桝が集中することになります。

 

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打ち合わせの際にはあまり気にしなかったこの浸透桝ですが、南の庭にこれだけの枡が埋けられると結構邪魔な存在になります。また枡の位置も一直線に並んでいる訳ではありませんから、見た目はお世辞にも綺麗とは言い難いです。

外構の計画がある方は、老婆心ながらこの枡の位置にも十分注意してください。我が家では外構で犬走りを設けることも考えたのですが、犬走りに枡が半分ほどかかってしまう状態で、見た目がよろしくないので諦めた経緯があります。

設置費用

今回の屋外雨水設備工事(浸透式)にかかった費用は152,800円(税抜)でした。浸透桝一個当たりだと約17,000円程度なのですが、9個の浸透桝になると結構な額になります。

この他にも屋外給排水に関する工事代は結構かさみますので、資金計画上注意が必要な部分になります。

最後に

先日設置から一年近く経過した浸透桝の蓋を初めて開けてみました。

 

 

 

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もっと凄い状況を想像していたのですが、意外と綺麗な状態で安心しました。

梅雨の時期も近い事から、浸透桝の中に目詰まりなどないか確認して清掃しておくことも大切ですね。

2 Comments

つんでれよっし~♪

閑古鳥さん、こんにちは♪(^^)/
我が家は住宅街ですが雨水浸透枡が強制の地域です。
付けたくもないオプションで10万円越えは痛いですよねf(^_^;

現在、我が家はフローリングをはるところまできましたが、プチ・トラブル発生しちゃいました(。>д<)
隣に建設中の大東建託のマンションが
TVの電波を邪魔して入らないので、
我が家にアンテナが設置出来ないそうなのです。
大東建託としては、今、組んでいる足場&ネットが原因で、足場が無くなれば電波が入るようになるはずと言うのですが
足場をバラす日程がまだ少し先のようで
分からないそうです。
一方、我が家は来月中旬には足場をバラす予定なので、出来ればそれまでにアンテナをつけたいところなのですが、
間に合いそうにありません。
どうなる事やら┐( ̄ヘ ̄)┌

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閑古鳥

つんでれよっし~♪さんこんにちは^^
雨水枡強制で補助金もないと結構な出費になりますよね(^_^;)
アンテナの件んついては足場解体後も電波が弱いと非常に困りますので、出来れば相手方から一筆取っておきたいところです。
万が一電波が弱ければ共同アンテナをマンションに設置してもらい、そこからケーブルを引いてもらうようにしてもらいたいところです。
工事大分進んだみたいで、これから引き渡しまでお忙しいと思いますが、今一歩ですから頑張って下さい^^

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