所有権登記名義人住所変更の登記をしてきました(共有者全員が変更の場合の登記申請書・委任状ひな形付)

登記・家の税金・保険
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閑古鳥です。

我が家の建物は私と妻の共有で所有権の保存登記がされていますが、登記を行った際にはまだ新居のある場所へ住民票の移動を行っていませんでした。先日住民票の移動手続きをしましたので、ついでに所有権登記名義人住所変更の登記も行ってきました。

冒頭の写真は前橋地方法務局の入った新しい前橋地方合同庁舎です。この秋に完成したばかりの真新しい建物です。

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所有権登記名義人住所変更とは?

登記記録上に記載されている所有権の登記名義人の住所に変更があった場合,登記記録上と現住所を一致させるために行う登記のことです。要は登記記録に記載されている所有者の住所変更のことです。

この登記記録上に記載された住所は、住民票を移動しても自動的に書き換わるものではなく、自分で登記する必要があるのです。

何の為に行うのでしょうか?

特に目的はありません。住所変更登記を行わないで先々支障が出るものとしては、不動産の売買に伴う所有権移転登記や抵当権設定登記くらいです。

またこの登記申請を怠ったとしても過料を課せられることもありません。

登記にかかる費用は?

司法書士に依頼するとおおよそ一万円程度かかるようです。自分で行えば登録免許税が土地一筆、建物一棟につき1,000円かかるだけです。登記申請書の書き方も至って簡単なのでご自分で行うのが良いでしょう。

必要書類

建物が私と妻の共有で所有権の保存登記を行っている場合で、私が登記申請人となる場合、登記申請書に加えて委任状が必要となります。今回使用した書式はこちらからダウンロードできますので必要な方はご利用ください。

ダウンロード 登記申請書委任状ひな形

なお余談ですが、家の建築にあっては夫婦それぞれの資金負担割合に応じて所有権登記の持ち分割合が異なると、夫婦間と言えども贈与の対象となる場合がありますので注意が必要です。

登記名義人住所変更の登記申請書

登記申請書の中で注意すべき点は次の通りです。

原因

「平成○○年○○月○○日住所移転」(日付は住民票等に記載されている日付を記入します。)

変更後の事項

共有者 閑古鳥及び閑古鳥妻の住所 ○○市○○町○番地○○号」(住所は略さずに住民票等に正確に記載する)

申請人

「○○市○○町○番地○○号 閑古鳥、○○市○○町○番地○○号 閑古鳥妻」」(住所は略さずに住民票等のとおりに正確に記載)

添付情報

「登記原因証明情報」(住民票または戸籍の附票等、変更の経過が分るもの)、「代理権限証明」(申請人である本人が任意に代理人を選任し,その代理人が登記の申請をする場合,その委任内容,受任者及び委任者が記載されている委任状が「代理権限証明情報」になります。)

申請人兼代理人

「○○市○○町○番地○○号 閑古鳥 ㊞、連絡先の電話番号○○○-○○○-○○○○」(住所は略さずに住民票等のとおりに正確に記載、印は認印で可、電話番号は法務局から照会があった場合に使用されるものなので、日中連絡が取れる番号を記入しておきましょう)

不動産の表示

登記済証(権利証のこと)または謄本で確認し、登記事項の通りに正確な記入が必要です。

委任状

こちらはひな形を参照してください。ここでも不動産の表示は間違いが無いよう正確に記載が必要です。またこの不動産の表示はひな形にあるような表形式では無く、登記申請書の不動産の表示部分のように箇条書きでも大丈夫です。

フラット35の実行時に住所変更はしなくても大丈夫?

今回の我が家がそうだったのですが、フラット35の実行までに新築物件の住所への住民票の移動を求められます。

我が家の場合は引渡直後は親世帯が先に入居し、私達子世帯は後からの入居となっています。住所変更だけでも先にしておけば良かったのですが、子供の関係でローン実行時には住所変更が出来ませんでした。

こうなるとフラット35が実行できないかと言えば、結論としては出来ます。「入居遅延承認申請書」がフラット35取扱い金融機関に用意されていますので確認して下さい。

ただし住所変更の期限は定めらますので、その時までに住所変更を行い、新住民票を金融機関に送らなければいけません。万が一遅延したりすると期限の利益喪失の事由となる可能性もありますので注意してください。

新居に住民票を移動させないまま登記をすると、旧住所のままの所有権の登記がされます。できる事なら表示登記の前に、住民票移動を行ったほうが今回の様な登記申請をしなくても済みます。

最後に

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今回の登記申請にあたってもまず相談窓口で書類を見て頂いてから登記申請を行いました。いきなり登記申請窓口に提出すると、不備があった場合には修正のため再度法務局へ足を運ばなければならず、その場で修正出来ない箇所があれば持ち帰って後日再提出と、二度手間になる可能性があります。自信があっても相談窓口の利用をお奨めします。

相談窓口は込み合って待ち時間が長い場合もあります。相談時間の予約も出来ますので、お忙しい方は利用されてみれば如何でしょうか。

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