一条工務店の直営とフランチャイズの両方での打合せを経験した我が家の損得

一条工務店について
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私が一条工務店の展示場に初めて訪れたのは、当時住んでいた賃貸の近くにあった埼玉県の熊谷展示場でした。ところが私の建築地群馬県は一条工務店群馬のエリア、そのため工事請負契約は一条工務店群馬と結ぶことになりました。

私は直営が好きなんだから、一条工務店と契約させてくれ」といってもダメなんです、残念ながら。

さて今回はそんな直営とFCとの違いについて、その両方で打合せを行う貴重な体験(?)を経験した私のケースをご紹介しておきます。

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フランチャイズとは

フランチャイザー(本部のこと)が商標・標章・商品名の使用する権利や営業・建築設計に関するノウハウをフランチャイジー(加盟店の事)に提供し、フランチャイジーががこれに対する対価(ロイヤリティー)をフランチャイザーに支払うことを約束した事業契約の事を指します。

一条工務店が昭和61年頃に締結したフランチャイズ契約によると提供されるノウハウついては「経営システム」と総称されており、中身は

  • 本品に関する材料の製造・製品の調達と品質管理
  • 販売並びにマーケティングの要領及び管理
  • 住宅に関する建築設計技術
  • 住宅に関する建築工事技術
  • 工事管理・監督の要領
  • 本事業に必要な組織体制作り
  • 本事業に必要な諸般の帳票・様式並びに管理手法

などの項目が挙げられています。

一条工務店のフランチャイズは

一条工務店のフランチャイズには現在次の9社があります。

建築地がフランチャイズのエリアの場合、その建築地のフランチャイズと建築請負契約を結ぶことになります。いくら顧客である我々が希望しても建築地がフランチャイズのエリアの場合には、直営の一条工務店で施工してもらうことは出来ません。

私の場合は群馬で建築しますので、機械的に契約は一条工務店群馬となり、直営との契約は出来ません。

フランチャイズ制度が採用された経緯

一条工務店は昭和53年の設立から木造注文住宅の販売及び施工を行っていたが,昭和55年頃建築に用いられる材木をあらかじめ可能な限り工場で加工し,これを現場で組み立てるという方法,すなわちプレ・カット工法を導入し,これによってコストを削減と非熟練の大工を有効に利用しつつ高品質を維持することが可能となったようです。

その結果として売上高が100億円に迫りさらに事業を拡大するため,昭和61年ころから,各地の工務店とフランチャイズ契約を締結するようになったのが始まりのようです。

各フランチャイズの設立時期を見ていくと

  • 一条工務店仙台 昭和61年10月設立
  • 一条工務店宮城 昭和62年6月設立
  • 一条工務店群馬 昭和61年12月設立
  • 一条工務店千葉 昭和61年12月設立
  • タカノ一条ホーム 昭和58年4月設立
  • 一条工務店下電 昭和61年提携開始
  • 一条工務店広島 昭和61年1月設立
  • 一条工務店山陰 昭和62年設立
  • 一条工務店熊本 平成元年10月設立

ほぼ昭和61年~62年に設立されています。しかしこの後新たなフランチャイズが設立が無いということは、当初の事業拡大にように、地場の力のある企業とのフランチャイズ契約によらず一条工務店本体で行う規模や体制が整ったのではないかと推測できます。

この一条工務店の全国進出にフランチャイズとして協力してきた各社の労に報いるために、現在でも商圏保護を頑なに守っていると推測されます。

居住地が直営、建築地がフランチャイズのエリアの場合の損得

数としてはそれほど多くないと思われますが、居住地と建築地が直営とFCに跨るケースが発生することがあります。我が家の場合がまさにこれに当てはまります。

最初に訪れた一条工務店の展示場は直営のものでしたが、建築地がフランチャイズエリアのため、我が家はフランチャイズとの契約となりました。

お得だったと思われる点

当然のことながら直営・フランチャイズでそれぞれの営業・設計士が付きます。我が家は2名の営業さんと2名の設計士さんの合計4名で打合せを行ってきました。11回の打合せは直営の展示場で6回、フランチャイズの展示場で5回行いましたが、営業と設計士4名が全員参加の打合せもありました。着手承諾までの流れはこんな感じでした。

着手承諾しました
一条工務店、i-smart、着手承諾

人数が多くなることで、チェック体制は強化されていたハズ、と思っています。

損したのではないかと思われる点

打合せの内容の共有化が極めて難しい

直営とフランチャイズは別会社ですから、これは止むを得ないことかもしれませんが打合せ内容や進捗状況など、話をしてみると、直営でお願いしていた事がフランチャイズに伝わっていないというケースがありました。

直営で打合せが中心でしたから、同席していないフランチャイズ側には内容のすべてが正確に伝わることは難しいようです。

融通は全く効きません

本当かどうかはよく知りませんが、ブログ等では直営に比べフランチャイズでは一条ルールに縛られず融通が効くケースがあるようです。しかしそれは最初の打合せから着手承諾に至るまで、すべてフランチャイズで行った場合に限られます。

我が家の様に間取りに関する打合せは、ほとんど直営の展示場で行われました。図面はフィリピンの関連会社で一条工務店のルールに基づきチェックが行われた上でCAD化されますので、融通など全く効きませんでした。

我が家の場合FCにもかかわらず、直営と同水準の一条ルールに基づいた家となっています。

直営の工場見学には連れて行ってもらえますが抽選会には参加できません

一条工務店の工場見学、目玉と言えば大抽選会ですよね。

フランチャイズ契約者の我が家は直営の工場見学への参加は出来ましたが、抽選会は参加できませんでした。フランチャイズとはいえ、まったくの別会社ですから当然と言えば当然ですが…。

フランチャイズの一条工務店群馬にも工場見学はありますが、直営の様な抽選会はありませんでした。

値段が違うものがある

直営で打合せをしましたので「i-smart仕様確認ノート」に基づいて、仕様を決めたり、オプションを選んだりしていきました。この仕様確認ノートがちょっとした曲者となるとは思いませんでした。

ここに掲載されているものはあくまで直営の仕様や価格が記載されています。しかしフランチャイズではそもそも仕様が違っていたり、価格自体が直営と違うケースが多々ありました

フランチャイズの方が安ければ得した気分になれますが、ほとんどは同じ価格か高いケースがほとんどでした。そのため最終仕様確認の際に値段が変わったりしたものがありました。

参考までに値段・仕様が違ったものをいくつか挙げておくと

  1. ピクチャーレールは物自体が直営からは入荷しません、よって一条提携のカーテン屋さんにお願いするしかありませんでした。
  2. エコキュートは直営と違いサンデン社製でした。
  3. エアコンの値段が全然違います。当初4台入れる予定で、資金計画書には約33万円の見積もり価格であったものがフランチャイズで入れると約10万円ほど値段が上がってしまう事が分り急きょ取り止めました。

等々です。

この点についてはFCによっても異なりますので、打ち合わせ中の方はお気を付けください。

最後に

そもそも顧客側から言わせてもらえば直営、フランチャイズの棲み分けは一条工務店が決めたことで、それによって同じ商品を建てるのに価格が変わる事には疑問を感じました。また、このように厳格に商圏保護というか、厳格なエリア分けをせず、もう少し柔軟な対応もしていただければいいのではと思います。

ただ今の所一条工務店群馬には非常に良い対応、仕事をしていただいておりますので、値段や仕様の変わった点を相殺してもお任せしたことに現状では十分満足しています。

コメント

  1. のらくろ2等兵 より:

    閑古鳥さまのブログを拝見・参考にし、i-smartでの家作りを設計士と調整中です。
    お手数ですが閑古鳥さまのオプション一覧表を頂きたく思います。何卒、よろしくお願いします。

    • 閑古鳥 より:

      のらくろ2等兵さんはじめまして^^
      ブログご覧いただきありがとうございます。
      メールお送りしましたのでご確認ください。

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