地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)の報告書の見方について

敷地・地盤調査・解体工事
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二回目の地盤調査の調査報告書をいただきました。ここで地盤改良なんてことになると、予定外の支出が発生し我が家の資金は枯渇してしまいそうです。まずは結果から。

判定は変わりませんでした(ホッ)。

ところでこの地盤調査の結果なんですが、計測結果は出ていますがその見方はどこにも書いてありませんでした(直営の地盤調査の報告書は見たことないのでよく分かりません)。折角の報告書なので計測結果の見方について理解できるように調べてみました。

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試験報告書の見方

まずは我が家の計測結果です。全部で5地点で計測しましたが、どの地点もほぼ同じ結果となっていますので代表してひとつの測点番号で見てみます。

①貫入深さ

スウェーデン式サウンディング試験では25㎝貫入させるのにハンドルを何回半回転させたかで、その地盤を判断することになっています。この貫入深さは0.25 m単位で記載されていますので0.25の欄には0m~0.25mの深さの地盤の状態が記載されていることになります。

②荷重Wsw

先端に円錐形のスクリューポイントを取り付けたロッドを地面に突き立て、25,50,75,100kgとだんだんと重い荷重を掛けていき、その沈下を観測します。ある荷重をかけた時ロッドが地中に入ったとすれば、自沈(沈み込みのこと)としてその荷重値を記録します。

100kg(1.0kN)まで荷重をかけてもロッドが沈まなければ③の半回転数を調べます。上の表ではすべてが1.0kNの表示となっていますので、ロッドの自沈が無かった事が分ります。

③半回転数Na

静止状態による自沈がなければロッドを回転させ、25㎝貫入させるのにロッドを何回半回転させたかで、その地盤の固さを判断します。

上の表では貫入深さ0.25mでロッドを25㎝貫入させるのに18回の半回転が必要だったことになります。

④1 mあたりの半回転数Nsw

上記Na を1 mあたりの深さに換算させるため4 倍した数値に換算しており、地盤を判断する場合の目安となります。

⑤荷重のグラフ

②の部分をグラフ化したものです。荷重を0.25kN 単位で加え自沈が起こるか調査する部分であり、どのくらいの荷重で沈下したかが分ります。この範囲で棒グラフが止まっていれば軟弱な地盤であることが分ります。

⑥1 mあたりの半回転数のグラフ

④の部分をグラフ化したものです。1.00kN で自沈が起こらなかった場合、1 m貫入させるのに必要な半回転数が表わされています。この部分に棒グラフが延びている場合は、比較的良い地盤層と判定されます。

⑦換算N値

N値は地盤の硬さを表している指標のことです。

数字が大きければ大きいほど硬く締まった地盤と言えるなど、地盤の性能を示すポピュラーな指標です。換算式には砂質土用と粘性土用があり、この報告書では稲田式の換算式が採用されています。すなわち

粘性土N=3Wsw+0.05Nsw

砂質土N=2Wsw+0.067Nsw

で計算されています。貫入深さ0.25mを例にとってみると、この部分は粘土質ですから、粘土用の換算式を用います。WswとNswはそれぞれ1(②欄)、72(④欄)ですからN値は

3×1+0.05×72=6.6

となり、これが⑦欄に記載されています。N値と地盤の状態については次の通りです。

N値と地盤の状態
N値硬軟注意事項
粘性土0~4やわらかい中位を要する軟弱地盤であり,精密な土質調査を行う必要がある.
5~14中位~硬い安定については大体問題はないが,沈下の可能性がある.
15以上非常に硬い安定および沈下の対象としなくてよいが,中小構造物の基礎地盤としては20以上が望ましい.
砂質土0~10ゆるい沈下は短期間に終わるが考慮する必要あり.地震時に液状化の恐れがある.
10~30中位~硬い中小構造物の基礎地盤となりうる場合もあるが,一般に不十分である.
30以上大構造物の基礎としては,50以上(非常に密)が望ましい.

⑧許容支持力qa

建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準については建設省告示第1347号にて定められています。

これによれば建築物の基礎形式は、地盤の許容応力度を確かめてからでないと決められないことに なっています。

  • べた基礎:長期許容応力度qa ≧ 20kN/m
  • 布基礎:長期許容応力度qa ≧ 30kN/m
  • 満足しない場合は特別な構造計算が必要

とあります。

この調査報告書のqaの計算式は日本建築学会推奨式を採用し計算しており

qa(kN/㎡)=30Wsw+0.64Nsw (ただしNswが150を超える場合は150)

となっているようです。貫入深さ0.25mで計算すると

30×1+0.64×72=76

となり一番右の許容支持力が求められました。この結果から調査報告書の冒頭の考察に書かれていることがようやく私にも理解できました。

地盤調査についてはこちらの記事も参考にしてください。

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