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閑古鳥です。

11月17日に来月12月の住宅金融支援機構債券の発行条件が発表されました。

最近の長期金利の動向

この一か月間の大きな動きとしてはやはり米大統領選挙でのトランプ候補の勝利に尽きます。この選挙結果を受けて米国債は大きく売られて、米10年債利回りは大幅に上昇しました。

米国債10年物利回りのチャートをご覧いただくと、選挙の行われた11/8(赤丸)以降の急上昇がよく分かります。

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(出典:Bloomberg USGG10YR:IND より引用)

この米長期金利の上昇により日本の債券市場でも長期金利は上昇、11/15には日本国債10年物の利回りは二か月ぶりのプラス圏に転じています。

長期金利の指標となる日本国債10年物のチャートがこちらです。

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(出典:Bloomberg Japan Generic Govt 10Y Yieldより引用)

9月の金融政策決定会合で新たな金融緩和の枠組みを打ち出した日銀ですが、この長期金利の上昇をけん制する狙いで、11/17には日銀が指定する利回りで国債を買い入れる「指値オペ」を初めて実施しています(応札はゼロ)。

これによっていったん金利の上昇は落ち着いたかに見えましたが翌日から再び上昇に転じており、長期金利を日銀がどこまでコントロールできるのか今後の動きに注目しておきたいものです。

12月のフラット35はどうなる

12月の機構債の発行条件

12月の機構債は11月と比較して0.07%上昇して0.41%となりました。今回の機構債の条件は

表面利率(0.41%)=ローンチスプレッド(0.39%)+条件決定時の新発10年国債利回り(0.02%)

となっています。

今年に入ってから(105回~115回)の機構債の表面利率とフラット35の金利(融資比率9割以下、21年以上の最も低い金利)の推移です。

条件発表日機構債表面利率①ローンチスプレッド条件決定時の新発10年国債利回りフラット35金利②②-①
105回1/210.790.560.231.480.69
106回2/190.540.540.001.250.71
107回3/160.480.480.001.190.71
108回4/200.340.46-0.121.080.74
109回5/200.360.44-0.081.100.74
110回6/160.230.43-0.200.930.70
111回7/220.190.42-0.230.900.71
112回8/190.330.41-0.081.020.69
113回9/160.370.41-0.041.060.69
114回10/210.340.40-0.061.030.69
115回11/170.410.390.02??

参考(PDF) 既発債情報:住宅金融支援機構

12月のフラット35の金利予想

上記の表より推測する来月のフラット35の金利(融資比率9割以下、21年以上の最も低い金利)は1.10%前後となります。12月のフラット35の金利は前月と比較して0.07%ほど上昇しそうです。

最後に

長期金利は上昇しましたが、現状はそれでもまだ日銀の目標とする10年物国債利回りが概ね現状の0%程度で推移する範囲内の推移となっていると思います。

ただしこれまでのようなマイナス金利を深堀するような動きは一旦終了しているのは間違いなさそうです。

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