2016年10月のフラット35が発表されました、金利は僅かに変化

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閑古鳥です。

足利銀行のHPで10月3日以降のフラット35の適用金利が発表されました。

来月のフラット35の金利はどうなったのかみていきます。

2016年10月のフラット35金利は

10月の金利

来月10月実行分のフラット35は9月実行分と比較して20年以内で0.01%下がり、21年以上は逆に0.04%上昇しました。

融資比率9割以下 20年以内 0.95%(▲0.01%)、21年以上 1.06%(+0.04%)

融資比率9割超  20年以内 1.39%(▲0.01%)、21年以上 1.50%(+0.04%)

( )は前月対比

今年に入ってから(105回~113回)の機構債の利率とフラット35の金利の推移です。

条件発表日 機構債表面利率① ローンチスプレッド 条件決定時の新発10年国債利回り フラット35金利② ②-①
105回 1月21日 0.79 0.56 0.23 1.48 0.69
106回 2月19日 0.54 0.54 0.00 1.25 0.71
107回 3月16日 0.48 0.48 0.00 1.19 0.71
108回 4月20日 0.34 0.46 -0.12 1.08 0.74
109回 5月20日 0.36 0.44 -0.08 1.10 0.74
110回 6月16日 0.23 0.43 -0.20 0.93 0.70
111回 7月22日 0.19 0.42 -0.23 0.90 0.71
112回 8月19日 0.33 0.41 -0.08 1.02 0.69
113回 9月16日 0.37 0.41 -0.04 1.06 0.69

金利構成要素

フラット35の金利の構成要素は

(フラット35金利)=(機構債表面利率)(機構が事業運営するための費用)+(取扱金融機関の手数料)

となっています。表の②-①に該当するのが、機構が事業運営するための費用と取扱金融機関の手数料となります。

なお機構債の利率は

(機構債表面利率)=(ローンチスプレッド)+(条件決定時の新発10年国債利回り)

で構成されていますから

(フラット35金利)=(ローンチスプレッド)+(条件決定時の新発10年国債利回り)

+(機構が事業運営するための費用)+(取扱金融機関の手数料)

という式が成り立ちます。機構債の条件は前月中旬~下旬に発表にされています。

参考 既発債情報:住宅金融支援機構

つまり②-①の金利を把握しておけば事前におおよそのフラット35の金利は予想できるのです。

なおフラット35の金利構成要素についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

こんばんは、閑古鳥です。 以前記事にも書いた一条ローンが取り扱いをしているフラット35(商品名i-flat)について考えてみた...

最近の長期金利の動向

日銀は9/21に開かれた金融政策決定会合において、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」という新たな金融緩和の枠組みを発表しています。

主な内容は

  1. 長短金利操作を行う「イールドカーブ・コントロール」を新たな枠組みの中心に据える
  2. 消費者物価上昇率が安定的に2%の物価目標を超えるまで、マネタリーベースの拡大を継続する「オーバーシュート型コミットメント」の採用

の2つになっています。

特に1について緩和の枠組みを量重視から金利重視へと大きく変更された点がフラット35をはじめとする長期金利に影響を及ぼすことが考えられます。

具体的には

①短期金利は日銀当座預金の政策金利残高に▲0.1%のマイナス 金利を適用

10年物国債利回りが概ね現状の0%程度で推移するよう買入れ実施、買入れ額は現状(年間約80兆円)を維持

日銀のHPには次のような記載があります。

長期金利は、その時点の金融政策の影響も受けはしますが、それとは別の次元で、長期資金の需要・供給の市場メカニズムの中で決まるという色合いが強く、その際、将来の物価変動(インフレ、デフレ)や将来の短期金利の推移(やこれに大きな影響を及ぼす将来の金融政策)などについての予想が大切な役割を演ずる(詳細は後述)、という特徴があります。

(出典:「長期金利の決まり方」日本銀行HPより引用)

日銀が従来制御できないとしていた長期金利をコントロールすることを表明したわけですが、これが本当に可能なのかは分かりません。

仮に可能としても、このような人為的操作により本来債権市場が持っている機能が損なわれる可能性もあります。今後の動きに注目したいと思います。

それはさておき日銀が0%にコントロールすると発表した9/21以降の長期国債10年物の動きを見てみます。

長期金利の指標となる日本国債10年物の3か月間のチャート(日足)です。

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(出典:SBI証券日本国債10年物

今のところ大きな変化は見られませんし、金利は発表後若干下がっています。

最後に

長期金利が0%に誘導されるということで、当面フラット35の金利に大きな変化はないかと思われます。

0.9%という金利を見てしまっているので、来月の1.06%という金利が高く感じてしまうのは止むを得ないですが、当面この金利レベルが維持されると思えばこれから実行を迎える方は安心できるのではないでしょうか。