3月の住宅金融支援機構債券の発行条件発表、3月のフラット35金利と「子育て支援型」0.25%優遇はどうなったのか?

住宅ローン
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

閑古鳥です。2月17日に3月の住宅金融支援機構債券の発行条件が発表されました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

3月のフラット35はどうなる

3月の機構債の発行条件

3月の機構債は1月と比較して0.01%上昇して0.47%となりました。

今回の機構債の条件(表面利率)は

表面利率(0.47%)=ローンチスプレッド(0.38%)+条件決定時の新発10年物国債利回り(0.09%)

となっています。

ローンチスプレッドは債券の表面利率と債券発行時の新発国債との差を表すもので、投資の際の判断材料として利用されるものです。

ローンチスプレッドは債券を新規で発行する際の投資を判断する材料として利用されています。ローンチスプレッドが少ないということは、国債の利回りとあまり差が無いということを意味しています。ローンチスプレッドが拡大しているということは、一般的にその債券の表面利率が高くなっているということを意味しており、リスクのある債券とみなされます。(出典:東海東京証券 証券用語集より抜粋引用)

下の表は昨年1月から今回まで(105回~118回)の機構債の表面利率およびフラット35の金利(融資比率9割以下、21年以上の最も低い金利)の推移です。

条件発表日機構債表面利率①ローンチスプレッド条件決定時の新発10年国債利回りフラット35金利②②-①
105回1/210.790.560.231.480.69
106回2/190.540.540.001.250.71
107回3/160.480.480.001.190.71
108回4/200.340.46-0.121.080.74
109回5/200.360.44-0.081.100.74
110回6/160.230.43-0.200.930.70
111回7/220.190.42-0.230.900.71
112回8/190.330.41-0.081.020.69
113回9/160.370.41-0.041.060.69
114回10/210.340.40-0.061.030.69
115回11/170.410.390.021.100.69
116回12/160.480.390.091.120.64
117回1/200.460.380.081.100.64
118回2/170.470.380.09

参考 既発債情報:住宅金融支援機構

3月のフラット35の金利予想

上記の表から推測するれば、来月3月のフラット35の金利(融資比率9割以下、21年以上の最も低い金利)は2月と同水準となりそうです。

2013年4月からの機構債表面利率、ローンチスプレッド、機構債条件発表日の10年物国債利回り、そしてフラット35の金利をグラフにしたのがこちらです。

8月の機構債0.19%と比較すると0.29%ほど上昇はしていますが、それでも依然としてかなりの低金利であることに変わりはありません。

フラット35の「子育て支援型」について

住宅金融支援機構が2月に開催した「住宅金融支援機構 プレスセミナー」において、「子育て支援型」についてその内容や要件などについての言及がおこなわれています。

支援内容・目的

地方公共団体と住宅金融支援機構が連携し、「フラット35」の借入金額から当初5年間、年間0.25%引き下げを行い、子育て環境を促進する。

事業要件
・事業を実施する地方公共団体において、計画・方針に基づき、保育の受け皿の整備等を積極的に実施していること
・地方公共団体において、住宅の建設・購入に、国費相当分以上の補助金等の財政支援を行うこと
・住宅支援機構が設置する有識者委員会において、事業内容が適切と認められたもの

対象となる住宅
・若年子育て世帯による既存住宅の取得
・若年子育て世帯、親世帯等による同居、近居のための新築住宅、既存住宅の取得

(出典:マイナビニュース「フラット35」のこれからより引用)

閣議決定された来年度予算案に253億円がすでに費用計上されており、制度実施もあと一か月後に迫っていますが、これ以外の詳細については現段階では不明です。

要件だけを見ると各自治体の子育て支援、住宅取得に対する取組姿勢に依存する面が強いので、必ずしもすべてのケースで適用されるのか不安が残る内容になっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました